井澤知旦(名古屋学院大学教授)× 高松平藏(ドイツ在住ジャーナリスト)
「公共空間」とは何か。都市計画などが専門の井澤知旦さん(名古屋学院大学教授)と、名古屋やドイツ・エアランゲンをはじめ、パリ、サンフランシスコなどの様々な都市を見ながら対談。4回に分けて公開した。下記は対談の各回テーマ、写真部分をクリックすると、本文へ飛びます。(対談日 2020年8月12日)
井澤知旦(いざわ ともかず)さんのプロフィール
名古屋学院大学教授。名古屋工業大学大学院工学研究科(建築学)終了後、民間シンクタンクを経て1990年に(株)都市研究所スペーシアを設立。地域活性化や都市再生、農業・観光振興等の東海地方のまちづくりを支援している。名古屋学院大学は2012年から。大阪市出身、1952年生まれ。博士(工学)。
第1回 ドイツの市街地に本棚、その意味は?
「この町ってすごいね」と思わせる公共空間の条件を考えた。(2021年5月11日公開)
▼こんなことを話しました
- 「敷地の4分1が庭」という感覚の都市
- どう違う?日本とドイツの「公共」
- ベーシックインカムと「公共への貢献」はセットにすべき
- 変化もある、日本の「公共」
- オープンライブラリーは公共空間の質を問う
- まちに「ポケットライブラリー」を作ってみては?
第2回 自転車道はどうつくる?
自転車道がテーマ。クルマ中心の時代は過去のもの、自転車は現在の価値にあっている。さてどのようにすれば最適な自転車道を作れるのか?それから、最後に自転車道に関する動画も用意しています。(2021年5月21日 公開)
▼こんなことを話しました
- 通勤状況の日独比較
- ドイツの地域でおこっていた通勤問題の背景
- 自動車道事情
- パリと自転車
第3回 オープンカフェが成り立つ基本的な条件とは?
公共空間である都市とコロナ禍対策を見ながら、公共空間における権力と信頼の構造を検討する。(2021年6月18日 公開)
▼こんなことを話しました
- 厳しい都市計画は皆受け入れているのか?
- 外で飲食する感覚と公共空間
- ジェイン・ジェイコブスとコロナ
- 公衆衛生の限界か?
- まずは権力介入
- 公共空間の信頼性を担保する
- 安全装置付きの権力介入
- 日本は権力を上手く使えない国
- デモクラシーと紐付いている
第4回 「滞在の質」という観点から考えよう
公共空間の「滞在の質」という観点から、都市の弾力性やまちづくりの担い手についての可能性を考える。(2021年8月4日 公開)
▼こんなことを話しました
- サンフランシスコのパークレット
- 都市空間の矛盾
- 空間資源とレジリエンス
- 都市への期待
- 「滞在の質」という考え方
- ドイツにはない言葉「まちづくり」
- 「自宅で仕事」は町をかえるか?
- 住んでいる地域の担い手、その可能性と問題
高松平藏(たかまつ へいぞう)
ドイツ在住ジャーナリストで当サイトの主宰者。「地方都市の発展」がテーマ。著書に「ドイツの地方都市はなぜクリエイティブなのか」など。
昨年は次の2冊を出版。「ドイツのスポーツ都市 健康に暮らせるまちのつくり方」 (2020年3月)、「ドイツの学校には なぜ 『部活』 がないのか」(2020年11月)。前者はスポーツ・健康の観点からみた都市計画や地域経済、行政・NPOの協力体制について。後者はドイツの日常的なコミュニティ「スポーツクラブ」が都市社会にどのように影響しているかについて書いている。1969年生まれ。プロフィール詳細はこちら。