書名:ドイツの学校には なぜ 「部活」 がないのか 
非体育会系スポーツが生み出す文化、コミュニティ、そして豊かな時間

ドイツ在住ジャーナリスト 高松平藏 著 丨プロフィール

晃洋書房 四六・194頁・定価 本体1800円+税 ISBN 9784771034310


【内容】


いじめ、体罰、ギスギスした人間関係、崩壊する地域社会…
日本で起こる様々な問題を、この国の視線で一度考えてみませんか?

じつは、ドイツの学校は午前中で終わります。
じつは、ドイツのサッカー強豪チームは、スポーツクラブの一部門だったのです。
じつは、ドイツの都市は、赤の他人が集まってもうまく交流できるように作られているのです。
じつは、ドイツではスポーツの監督、先生も「おまえ」と呼ばれます。
じつは、ドイツには「スポーツバカ」は少ないのです。

「部活」ではなく、地域のスポーツクラブにて、老若男女がともにいきいきとスポーツを楽しむドイツのスポーツ文化とは?

晃洋書房さんのサイトで新刊を「チラ見」できます。こちらをクリック


目次


第1章 だからドイツの学校は午前中で終わる
1 午前中で終わるドイツの学校
第2章 だからスポーツが長く続けられる
1 スポーツクラブとは何か
2 平日でも子供から大人まで
第3章 だからスポーツで交流できる
1 多様な社交 ─西欧型の社会構造
2 ソーシャルアクションとしてのスポーツ
3 ドイツの若者が大人っぽい理由
第4章 だからドイツのスポーツではいじめがない
1 ドイツでいじめが発生しにくいのはなぜか
2 ドイツのスポーツクラブには体罰、怒鳴り声、しごきがない
3 「タメ口」カルチャーは先生にも「おまえ」
4 タメ口カルチャーをつくった「ヤーン・コンセプト」

第5章 だからドイツには「スポーツバカ」がいない
1 スポーツは「遊び」という定義はなぜ、わかりにくいのか
2 親はスポーツに何を期待するか
3 キリスト教とスポーツ
4 才能があれば「引き上げる」
5 「スポーツバカ」がいないドイツ
終 章 スポーツは社会の一部、そして社会を作るエンジンである

参考文献
あとがき

Amazonのページ晃洋書房さんのページその他の高松平藏の本(Amazon著者ページ)

セットでどうぞ『ドイツのスポーツ都市: 健康に暮らせるまちのつくり方』(学芸出版)。この2冊、どういう関係なのでしょう?詳細はこちら

著書に関するニュース

【2022年4月】国際武道大学の2022年度の入試問題に使われました

同大学ホームページ画面

国際武道大学の2022年度入試問題に拙著「ドイツの学校にはなぜ『部活』がないのか」(晃洋書房)の一部が使われました。

ドイツの「スポーツクラブ」と日本の「運動部活」を比較した部分を読んで論述するもの。本書110ー113ページからの抜粋です。

どんな回答があったのか興味深いです。「過去問」として同大学のサイトから問題をダウンロードできます。(PDF 2022年4月現在)

問題は次の2点。
問1. ドイツの「スポーツクラブ」と日本の「運動部活動」の、「スポーツ組織」としての目
的は何か。それぞれ、20字~40字以内で簡潔に答えなさい。
問2 この文章を読んで、これからの「運動部活動のあり方」はどうあるべきか。あなたの
考えを400字以内で述べなさい。


【2021年11月1日】雑誌「市政」でご紹介いただきました。

 学校教育の一環として行われてきたわが国の学校の運動部活動は、社会・経済の変化により教育などに関わる課題が複雑化・多様化する中において、従前と同様の運営体制では維持が難しくなっている。 

 持続可能な運動部活動とするには、生徒にとって望ましい環境構築は無論のこと、同活動が地域、学校、競技種などに応じた多様な形で最適に実施される必要がある。 

 本書は、ドイツの地方都市に在住する著者が、スポーツを教育や社会、政治などとどの様に関連付けているかに焦点を当て、ドイツのスポーツ事情を読み解いている。「部活ではなく、スポーツクラブでスポーツ!」と言ったスポーツと学校の分離など、他国のスポーツ構造を見ることで、日本の問題を議論するための刺激となる1冊である。

「市政」(2021年10月号 発行:公益財団法人全国市長会館/全国市長会)

【2021年4月26日】リーダーズカフェTalkの著者インタビュー(後編 時間30分)

【高松平藏ゼミ】のような雰囲気で、『ドイツの学校にはなぜ「部活」がないのか』を語りました。次のような内容です。ご興味のあるテーマのみ聞くのもOK。
01:19​補完性の原理 丨02:52市壁のある街丨 04:56​ドイツの連帯vs日本の絆 丨08:25​フェライン 丨12:18​スポーツ 丨14:19​「スポーツ嫌い」だった丨 15:18”ゆるゆる”なドイツ丨 15:55”ゆるゆる”なのに何故強い?丨18:54「仕立て上げる」と「引き上げる」丨 22:12​ 日本への提言「何から手をつけていい?」丨 23:55​ 「自助」ができない日本


【2021年4月19日】リーダーズカフェTalkの著者インタビュー(前編 時間19分)


初回は「私のジャーナリズム」がどのようにできてきたかという内容です。これまでも断片的に話すことはあったものですが、これだけまとめて語ったのは初めて。パーソナリティの皐月秀起さんに、うまく「喋らされ」ました。
左の画像をクリックするとYoutubeの対談動画に飛びます。



【2021年4月13日】著書の出版にあわせるかたちで、社会学が専門で、サッカークラブ「AS.ラランジャ京都」の会長でもある上田滋夢さん(追手門学院大学教授)と対談。
日独のスポーツの比較です。とりわけコミュニティとしてのスポーツとは何かについて論点を整理できたかと。対談記事は東洋経済オンラインさんに掲載されています。ぜひご高覧ください。

東洋経済オンライン掲載の対談記事タイトル:
日本のスポーツが「苦行」をベースに発展した訳
ドイツと日本で考える文化としてのスポーツ


【2021年3月12日】著者インタビュー受けました。動画と記事、両方ご覧いただけます。

シード・プランニングさんによる『著者にインタビュー』(2021年3月12日 時間:約30分)
執筆の動機やスポーツと民主主義の関係などについて話しています。JBpressさんのサイトにダイジェスト記事「スポーツ界でセクハラやパワハラが横行する真の理由」もあります。

さらに、その他の動画


【2021年2月17日】増刷決まりました。3刷です。


【2021年2月6日】朝日新聞の書評欄で紹介していただきました。評者は東京大学教授の本田由紀さんです。


【2021年2月1日】2月1日から丸善京都本店でPOPと拙著が並んでいます。これは著書を出してくださった晃洋書房さんの60周年フェアとか。そんな機会に拙著を選んでいただき光栄です。また、丸善京都本店さんは、若いころよく行った本屋さんのひとつ。嬉しいです。写真は晃洋書房さんから。(高松平藏)

右上のほうが拙著とPOP
拙著とPOP部分を拡大。朝日新聞の書評も提示されています。

【2021年1月13日】国定勇人さん(前三条市市長)が拙著の感想をブログに書いてくださいました。

個人と社会との関係、コミュニティの個人(及び社会)に対する寄与度、個人(及び社会)の政治行政に対する捉え方(≒地方分権の成り立ち)などが随所に散りばめられた、何らかの社会的活動に携わっている方々には是非読んでいただきたい

この地に尽くす!〜国定勇人(くにさだいさと)の日記〜

【2021年1月6日】晃洋書房さんによるTweet


【2020年12月11日】重版出来決まりました。


【2020年12月11日】仁科太一さん(東京学芸大学修士課程)によるするどい書評です。『スポーツも文化も日本は同じ問題を抱えている』


【2020年11月30日】発売開始しました。


【2020年11月16日】ドイツの拙宅に到着。出版前に手にするというのは著者の特権(?)ずっとモニターを通して見てきたので、紙とインクの匂いがする「モノ」としての本が新鮮です。




【2020年10月14日】アマゾンでの予約始まりました。 アマゾンのページはこちら