ドイツ・エアランゲン市に来られた大西正泰さん(吉備国際大学 講師)と町を歩きがながらの対談を2回にわたってお送りする。日本の教育現場の現状を考察し、社会デザインを模索。さらにはアジアと西欧について個人主義を起点に考えた。個人が組織や集団、固定観念から越えるという意味の「越境」がキーワードだ(対談日 2024年9月22日)


上:交流が多いことが日常風景の都市とは? – 日独比較から考える社会デザイン
教育現場から見た日本の問題を見つつ、活力ある都市の常態を実現するには、どのような社会デザインが必要かを「越境」をキーワードに探る。

  • ビジネス界の越境議論は昭和的だ
  • 「常温」と「高温」のグラデーションがある社会が必要
  • 常温の都市とコミュニティ
  • アメリカ発「サードプレイス」議論への違和感
  • 「会社」に託しすぎた日本

下:個人主義の再定義、アジア社会の新しい風景が作れるか?
個人主義の西欧とアジアンチックな「他者の認識」とは何かを話した。アジアは西欧の価値観とどうまみえるべきかは、古くて新しいテーマだ。

大西正泰(おおにし まさひろ)
吉備国際大学講師。元社会科教師として起業家教育を実践後、経済産業省のプロジェクトに携わる。2012年に一般社団法人ソシオデザインを設立し、過疎地での起業支援や空き家再生に取り組む。全国で自治体向けコンサルティングや講演を行い、2018年に中小企業庁「創業機運醸成賞」を受賞。教育学修士・経営学修士。1970年徳島県生まれ。


ドイツ・エアランゲン市内の宮殿庭園にて

高松平藏 (たかまつ へいぞう)
ドイツ在住ジャーナリスト。エアランゲン市(人口約12万人 バイエルン州)を拠点に、地方の都市発展を中心テーマに取材、リサーチを行っている。執筆活動に加えて講演活動も多い。著書に「ドイツの地方都市はなぜ元気なのか」「ドイツの都市はなぜクリエイティブなのか」など。当サイトの運営者。詳細こちら