外出制限が日本より一足はやく始まったドイツ。バイエルン州の新規感染者数の推移を見てみた。備忘として掲載しておく。
2020年4月9日 文・高松平藏(ドイツ在住ジャーナリスト)
筆者はドイツ・バイエルン州の都市に住んでいるが、購読している地方紙に毎日新規の感染者登録数のグラフが掲載される。3月6日から4月9日までのものをつなげて見ると、増加数がゆるやかになっているといえそうだ。これが外出制限の効果とは明言していないが、少し希望が持てる。
3月11日 メルケル首相らが人口の60~70%感染すると予測し、ウィルス拡散抑制が中心的課題と示した。
3月18日 戦後これまでなかった危機とメルケル首相がテレビで演説。日本でも関心が高かった。
3月22日 外出制限 ただし食料の買い物、散歩やジョギングは可能
3月26日 EUでコロナ債の話が出てくる。収束後の復興プランが視野にはいってきたかたち。 また、すべての人が参加できる「コロナアーカイブ」プロジェクトがハンブルク大学ではじまる。対コロナの政治的反応は日常生活、仕事、余暇時間を根本的に変える。すでに歴史的なものという位置づけ。
4月10日からイースターの休み。このまま収束に向かえば良いが、どうなるだろうか。(了)
以下、コロナ関係の拙稿
コロナ危機、ドイツ・スポーツクラブも活動停止
コロナ:安全装置のついた権力行使がいる
日本に欠如している団結原理
ドイツのコロナ対応で強調される「連帯」の意味 東洋経済ONLINE
コロナ危機とドイツの都市の森
コロナによる「グローバルな休憩」とSDGs
コロナと健康インフラとしての森
欧州で人々はなぜマスクをしないのか考えた
執筆者:高松平藏(たかまつ へいぞう)
ドイツ在住ジャーナリストで当サイトの主宰者。 著書に「ドイツの地方都市はなぜクリエイティブなのか」など。 最新刊は「ドイツのスポーツ都市 健康に暮らせるまちのつくり方」 (2020年3月)
一時帰国では講演・講義、またドイツでも研修プログラム「インターローカルスクール」を主宰している。プロフィール詳細はこちら。