拓殖大学海外事情研究所発行の研究誌「海外事情」最新号に、論文「都市課題としての欧州のツーリスト問題」が掲載された。

要旨:
オーバーツーリズム問題の舞台のほとんどは都市である。歴史を紐解くと都市化が「都市を観光地」に変え、同時に「ツーリスト」を生み出した。観光文化史の視点から都市の抱える課題を検討。
観光業は地域社会の強固な基盤の上に成り立ち、地域資源の一部を経済資源に変換するもの。しかし、地元のコミュニティやアイデンティティの保全とのバランスが常に課題になってくる。


目次をチェック:
【刮目レポート】米国から見る、いま日本に求められる政策/馬渕磨理子
特集=観光依存という落とし穴
●オーバーツーリズムの発生要因と展望/内藤嘉昭
●都市課題としての欧州のツーリスト問題/高松平藏
●社会問題化される観光/中井治郎
●台湾海峡両岸の政治状況に揺れる台湾での大陸観光客の受け入れ/本田善彦、早田健文
●タイの観光産業の発展/吉野文雄
●韓国の観光政策と外交/梅田皓士
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●イスラエルの戦線拡大の背景/野村明史
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●私の 1 枚 ビル・クリントンの謎/名越健郎


高松 平藏 (たかまつへいぞう)
ドイツ在住ジャーナリスト。地方の「都市発展」がテーマ。プロフィールの詳細はこちら。執筆・講演依頼などはこちら。このサイトの運営者